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『私の名前はキム・サムスン』
2010年に出会ったこの韓国ドラマ。
その時の私は新卒で入社したブラック会社で気力も体力も全て吸い取られ、
人生どん底、気分は憂鬱でお先真っ暗な状態だった。
そんな当時の無気力な私にもう一度立ち上がる力を与えてくれたのが、
『私の名前はキム・サムスン』だ。
【ドジでどこか愛らしい主人公の正直でまっすぐな姿に元気づけられる】
このドラマはちょっと太めなパティシエのサムスン(キム・ソナ)と傲慢なイケメン御曹司ジノン(ヒョンビン)が織り成すラブコメディだ。
そして、この物語の主人公の魅力はとにかくその「ゆるさ」にある。
少しふくよかな体型にチャーミングではあるけれど比較的平凡な容姿の30歳、パティシエ。
「キム・サムスン」という古臭い名前もポイントだ。
恋人にフラれ、職を失い、結婚相談所では冷たくあしらわれる始末。
順風満帆とは程遠い現実を生きるキム・サムスン。
そんなキム・サムスンの等身大の姿がなんとも親しみやすく、安心する。
キム・サムスンの魅力は親しみやすさに留まらない。
どんな最悪な状況でもめげない芯の強さも持っている。
パティシエであるサムスンの夢は「自分の店を持つこと」。
年齢が30歳であろうが今無職であろうがその思いは変わらない。
そして、自分自身を全く卑下しないのだ。
いつも「自分」を見失わず悪態をつきながらも前を向いている。
自分の心に正直で周りの目など気にせず突き進んでいく。
当時の私も無職だった。
上手くいかない現実を生きるサムスンが少し自分と重なった。
一方で自分とは正反対に自信を失うことなく前に進もうと奮闘する姿に、
どこか抵抗感を覚えた。
それでも私がこのドラマを最後まで見続けたのは、
サムスンを見ているとなんだか心が軽くなったからだ。
型にはまる必要はない。
上手くいかない人生がなんだ。
自分の気持ちに正直でいればいい。
サムスンの「だから何?」という屈服しない精神に救われ勇気づけられていたのだ。
【プライドよりも全力で愛することができる強さ】
このドラマはクリスマスイブの日にサムスンが3年越しの恋人にふられ、
働いていた店をクビになるところから始まる。
イブにホテルでフラれ、トイレで大泣きするサムスン。
さらにはそのトイレが男子トイレだったというドジっぷり。
30歳、恋人も職もなし。つらすぎる現実。
しかし嘆いてばかりはいられない。
すぐに職探しのためにホテルのレストランに面接に行くサムスンは、
そこで運命の出会いをし恋に落ちていく。
その恋の相手ジノンとの出会いはとても苦いものだった。
「おばさん」呼ばわりはされるし態度も高慢な男。
男前ではあるけれど論外な相手。
そんなジノンはフランス料理店の経営者なのだが、
あるきっかけでサムスンのパティシエとしての腕に惚れ込みスカウトをしてくる。
サムスンはジノンのフランス料理店で働くことになり、
紆余曲折を経ながらも次第に2人の恋が動き出していく。
サムスンは一途な女性だ。
自分の気持ちに嘘をつかないし直球で愛情を表現する。
そして、傷つくことを恐れない。
いや、正確に言うと傷つくことなど考えずに行動する。
そんな姿がまた魅力的であり、芯の強さを感じさせるのだ。
私たちは日常の中でプライドが邪魔をしてタイミングを逃してしまったり、
ここぞという一歩が踏み出せなくなってしまうことがある。
でもサムスンを見ていると勇気が湧いてくる。
好きなものは好きだと伝えること。
嫌なものは嫌だと言うこと。
自分自身に胸を張ること。
サムスンの素直でまっすぐなその強さが、
この物語に輝きと深みを与えている。
【演技派のキャストたちの魅力】
このドラマの主人公キム・サムスンを演じるのは、
韓国の大女優キム・ソナだ。
その名を広く知らしめることになったドラマがまさにこの、
『私の名前はキム・サムスン』なのだ。
このドラマのヒロインは、ヒロインとしては珍しく「ぽっちゃり」だ。
そんな「ぽっちゃりヒロイン」を演じるために約8㎏増量して役作りに挑んだ韓国屈指の演技派女優のひとりと言える。
キム・ソナが演じるキム・サムスンというキャラクターは、
今でもなお色褪せることはない。
時を経て時代が変わっても心に響くのは、
恋愛や結婚、仕事など人生を通して多くの女性が抱え続ける悩みや葛藤を率直に表現してくれるからだろう。
その共感度の高さと等身大のサムスンという女性を見事に演じ切っているキム・ソナの演技力こそがこのドラマの最大の魅力と言える。
そして、相手役のジノンを演じるのは、
イケメン演技派俳優ヒョンビンだ。
韓国ドラマ好きでヒョンビンを知らない人はいないと言っても過言ではない人気俳優。
今やいくつもブレイク作品を持つヒョンビンの最初のブレイク作品が、
このドラマである。
ヒョンビンがこのドラマで演じた「ツンデレな年下御曹司」が多くの女性を虜にしたことは言うまでもない。
年下男子との恋愛というジャンルもまた見所のひとつと言える。
ヒョンビンが演じる年下男子ジノンは、
イケメンだけど傲慢で生意気なキャラクター。
そんな年下男子に振り回される年上女性サムスンと、
サムスンが醸し出す安心感と包容力に魅了されていくジノンの恋模様はついつい前のめりになって見入ってしまう。
ヒョンビンは間違いなくイケメンであるその容姿にプラスして、
ジノンの傲慢さとその裏に見え隠れする純粋さを絶妙なバランスで演じ切っている。
年下御曹司ジノンはさることながら、ヒョンビンという俳優の虜になること間違いなしの作品だ。
近年の韓国ドラマブームは世界的にも広がっている。
それ程に人々を魅了する韓国ドラマの魅力は一言では語りきれない。
韓国語独特の面白みのある言葉の言い回しや定番の要素を散りばめながらも決してありきたりではないストーリー展開。
心を揺さぶるセリフたちはもはや名言であり、
さらには視聴者をドラマの世界にぐっと引き込み最高潮に盛り上げるOSTは圧巻だ。
OSTについても今後どんどん紹介していきたいと思います。
【私の名前はキム・サムスン】
2005年夏に韓国MBCで放送。
最高視聴率50.5%を記録した人気ドラマ。
「サムスン・シンドローム」と呼ばれる社会現象を巻き起こす程話題となった、究極のロマンチック・ラブコメディー。
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