
【殺し屋たちの店 シーズン1 / 살인자의 쇼핑몰】
【殺し屋たちの店 シーズン2 / 살인자의 쇼핑몰】
※この記事には『殺し屋たちの店』シーズン1・2のネタバレが含まれます。
ディズニープラスで配信中の韓国ドラマ『殺し屋たちの店』。
シーズン1からシーズン2まで一気に観終わった。
観る前は、
もっと単純な「殺し屋に狙われる主人公のサバイバルアクション」だと思っていた。
もちろん、実際に観てみると銃撃戦や格闘シーンはかなり激しい。
敵が次々と襲ってくるし、いつ誰が裏切るのかもわからない。
「次はどうなるの?」
というスリルも強い。
だから、アクションドラマとして面白いことは間違いない。
でも、シーズン2まで観終わった今、
私が一番面白かったと思っているのは、実はそこではない。
むしろ印象に残っているのは、
「最初に見ていた人物の見え方が、物語が進むにつれてどんどん変わっていくこと」
だった。
最初はジアンを見ていた。
でも、いつの間にかジンマンが気になっている。
そしてジンマンを知っていくと、
今度はジアンのことまで違って見えてくる。
この感覚が、とても面白かった。
今回はそんな私なりの視点から、
『殺し屋たちの店』がなぜここまで一気見したくなる作品だったのかを考えてみたい。
最初は「ジアンが生き残る物語」だと思っていた
『殺し屋たちの店』を観始めたとき、
私が一番気になっていたのはジアンだった。
突然、叔父のジンマンを失う。
ところが、その死をきっかけに、
自分が何も知らなかった叔父の裏の顔を知ることになる。
しかも、自分自身まで命を狙われる。
そこからジアンは、何もわからないまま危険な世界に放り込まれていく。
だから最初は、
「ジアンはどうやってこの状況を切り抜けるんだろう?」
という目線で観ていた。
ジアン自身も、視聴者と同じようにジンマンのことをよく知らない。
「叔父は何者だったのか?」
「なぜこんな危険なものを残したのか?」
「自分に何を教えていたのか?」
そんな疑問を抱えながら、少しずつ真実に近づいていく。
この時点では、完全にジアン側に立って物語を見ている。
ところが、面白いことに、途中から少しずつその感覚が変わっていった。
ジアンを見ていたはずなのに、ジンマンが気になってくる
『殺し屋たちの店』を観ていて、
私が一番「うまいな」と思ったのがここだった。
ジアンを主人公として物語が始まっているのに、物語が進むにつれて、
「ジンマンって、いったい何者だったの?」
という疑問のほうが大きくなっていく。
最初のジンマンは、ジアンから見ても謎の多い叔父。
視聴者から見ても謎の人物。
でも、ジンマンの過去が少しずつ描かれていくことで、
その人物像が変わっていく。
最初は、
「なんだか怖い叔父だな」
と思っていたのが、
「そういう過去があったのか」
に変わる。
そして、
「だからジアンにあんなことを教えていたのか」
と、過去の行動の意味まで変わって見えてくる。
ここが、このドラマのかなり面白いところだと思う。
普通なら、過去を知ることで人物を理解していく。
でも『殺し屋たちの店』の場合は、それだけではない。
過去を知ることで、今まで見ていた物語そのものが違って見えてくる。
だから「ジンマンの過去を知りたい」という気持ちが、
そのまま次のエピソードを観る理由になっていく。
シーズン2で感じたのは「ジンマンを理解するジアン」だった
そして、シーズン2まで観ると、この感覚がさらに強くなった。
シーズン1では、
「ジアンがジンマンの正体を知っていく」
という印象が強かった。
でもシーズン2になると、
単純に「叔父の正体を知る」というだけではなくなる。
ジアン自身が成長したことで、
ジンマンが背負っていたものを少しずつ理解できるようになっていく。
ここが個人的にはすごく好きだった。
人って、同じ出来事でも、
自分が置かれている状況や経験によって見え方が変わる。
子どもの頃には理解できなかった親の言葉を、
大人になってから「あれはこういう意味だったのか」と思うことがある。
それと少し似ている。
ジアンにとってジンマンは、ただの「変わった叔父」ではなく、
自分に何かを残していった人物
として、少しずつ意味が変わっていく。
だから私は、シーズン2を観ながら、
「ジアンが強くなった」
というより、
「ジアンがジンマンを見るための視点を手に入れた」
ように感じた。
ここが、この作品を単なるアクションドラマだと思わなかった理由のひとつだ。
「主人公が強くなる」だけではないところが面白い
韓国ドラマに限らず、こういうサバイバル作品では、
「主人公が弱い状態から強くなっていく」
という展開はよくある。
最初は何もできなかった主人公が、戦いを経験することで強くなる。
もちろん『殺し屋たちの店』にも、その要素はある。
でも、それだけではない。
ジアンが強くなっていくことによって、
ジンマンという人物の見え方まで変わっていく。
そしてジンマンの過去を知ることで、
ジアンがどうして今のような人間になったのかも見えてくる。
つまり、2人の物語が別々に進んでいるように見えて、
実は互いの存在によって意味が変わっていく。
私はここが『殺し屋たちの店』の一番好きなところだった。
そして、なぜか私は「ワイルド・スピード」を思い出した
ここからは完全に個人的な感想なのだけど、この作品を観ていて何度か、
「なんだかワイルド・スピードっぽいな」
と思った。
もちろん、車が出てくるわけでもないし、
ストーリーが似ているわけでもない。
だから、
「韓国版ワイルド・スピード」
と単純に言ってしまうと少し違う。
私が似ていると感じたのは、もっと別の部分だった。
それが、
「仲間が増えるほど、作品そのものが面白くなっていく」
というところ。
最初は「この人たち、本当に仲間なの?」と思っていた
『殺し屋たちの店』に登場する人物たちは、
最初から全員が仲良しというわけではない。
それぞれに事情がある。
それぞれに能力がある。
それぞれに過去がある。
だから最初は、
「この人は味方なの?」
「本当に信用していいの?」
という距離感がある。
でも、危険な状況を一緒に経験していくうちに、
その関係性が少しずつ変わっていく。
そして気づけば、
「このメンバーだから面白い」
と思うようになっている。
私はここに『ワイルド・スピード』シリーズとの共通点を感じた。
ワイルド・スピードも、
シリーズが進むほど「車」だけが魅力ではなくなっていった。
誰と一緒に戦うのか。
誰を信頼するのか。
誰のために危険を冒すのか。
そういう「仲間」の部分が大きな魅力になっていった。
『殺し屋たちの店』にも、それに近い感覚がある。
「強い人がいる」より「役割が違う人が集まっている」のがいい
この作品の戦闘シーンを観ていて面白いのは、
単純に「このキャラクターが強い」というだけではない。
それぞれに得意なことが違う。
一人では対応できないことでも、別の誰かが補ってくれる。
だから戦闘シーンを観ながら、
「誰が一番強いんだろう?」
というより、
「この状況を、このメンバーでどう切り抜けるんだろう?」
という見方になっていく。
これが面白い。
そして、そこに仲間同士の信頼が少しずつ加わっていく。
最初はただの「生き残るための協力」だったものが、
次第に違った意味を持ってくる。
だからアクションそのものだけではなく、
「この人たちが一緒に戦っていること」
に意味が出てくる。
私がこの作品を「ワイルド・スピードっぽい」と感じたのは、
まさにこの部分だった。
『ミッション:インポッシブル』っぽさは、派手さより「先が読めないこと」
もう一つ、観ていて思い出したのが『ミッション:インポッシブル』シリーズ。
これもストーリーが似ているという話ではない。
私が感じたのは、
「次に何が起こるのかわからないから、止めるタイミングがない」
という感覚。
一つの危機を乗り越えたと思ったら、また別の問題が起こる。
「これで大丈夫かな」と思ったところで、さらに状況が悪くなる。
しかも、過去の出来事が現在につながっている。
だから、
「この先どうなる?」
という疑問が常に残る。
これが一気見につながっているんだと思う。
シーズン2で岡田将生が加わったことで、作品の世界がさらに広がった
そしてシーズン2で個人的に嬉しかったのが、岡田将生さんの出演。
日本人俳優が韓国ドラマに出演すること自体は、
今では珍しいことではない。
でも『殺し屋たちの店』の場合は、本格的なアクション作品。
そこに岡田将生さんが入ってくることで、
「この物語、韓国だけの世界じゃなくなってきたな」
という感覚がありました。
岡田さんが演じるJも、
単なる「日本人キャストを入れるための役」という感じではなく、
作品の世界の中にしっかり存在している。
しかも、これまでとは違うアクションを見せてくれる。
日本で見る岡田将生さんとはまた違った姿が見られるという意味でも、
シーズン2の面白いポイントだったと思います。
玄理がいることで「日本」という要素がより自然に物語へ入ってくる
そしてもう一人、私が注目したのが玄理さん。
玄理さんは日本生まれ日本育ちの韓国籍俳優。
日本で育った彼女が韓国作品の中で演じる姿は、
今回の作品では特に興味深かった。
というのも、シーズン2では日本から来た人物たちが物語に加わることで、
世界そのものが広がっていくから。
その中に玄理さんがいることで、
「日本人俳優が韓国ドラマに出演している」
というより、
「この作品の世界に日本という新しい要素が入ってきた」
という感覚で見ることができた。
しかも、演技がとても自然。
個人的には、
玄理さんの日本生まれ日本育ちで韓国籍というバックグラウンドも含めて、
この作品との相性が面白いと思いました。
シーズン2を観ると、シーズン1の見え方まで変わる
そして、ここまで観て改めて思った。
『殺し屋たちの店』って、
シーズン1だけを観たときと、シーズン2まで観終わったときで、
印象がかなり変わる作品なんじゃないか。
シーズン1では、
「ジアンがどうやって生き残るのか」
が気になる。
でもシーズン2まで観ると、
「ジンマンは何を背負っていたのか」
というところまで見えてくる。
そして、それを知った状態でシーズン1を振り返ると、
ジンマンの言葉や行動の意味まで違って見えてくる。
ここが面白い。
だから私は、シーズン1とシーズン2を別々の作品として見るより、
「ジアンとジンマン、2人の時間が少しずつ重なっていく一つの物語」
として観るほうが、この作品の魅力を感じやすいと思う。
『殺し屋たちの店』は「強くなる話」ではなく「理解していく話」だった
最終的に、私がこの作品を観終わって一番強く感じたのは、
「ジアンが強くなった物語」だけではない
ということだった。
もちろんジアンは強くなる。
戦う力も身につけていく。
でも、それ以上に大きいのは、
ジンマンを理解するようになっていくこと。
そして、ジンマンが残したものを自分なりに受け取っていくこと。
最初は「何を考えているのかわからない叔父」だった。
でも、その過去を知ることで、
「あの人は、あの人なりにジアンを守ろうとしていたのかもしれない」
と見えてくる。
その変化こそが、
このドラマを単なるアクション作品ではなくしているように思います。
だから私は『殺し屋たちの店』を一気見してしまった
振り返ってみると、私が『殺し屋たちの店』を一気見してしまった理由は、
アクションだけではなかった。
もちろんアクションは面白い。
スリルもある。
「次はどうなるの?」という展開もある。
でも、それだけではなく、
ジアンを見ていたらジンマンが気になってきた。
ジンマンを知ったら、今度はジアンのことが違って見えてきた。
そして、そこに仲間たちとの関係性が加わってきた。
この「見ている対象が少しずつ変わっていく感じ」が、
私にはすごく面白かった。
だから、次の話が気になる。
そして、また次を再生してしまう。
まとめ|『殺し屋たちの店』は、観終わってからもう一度面白くなる
『殺し屋たちの店』は、
最初から最後まで派手なアクションを楽しむ作品でもある。
でも、私がシーズン1・2を通して観て一番面白いと思ったのは、
「同じ人物や出来事の見え方が、物語が進むにつれて変わっていくこと」
だった。
最初はジアン。
そこからジンマン。
そして再びジアン。
2人の時間が少しずつ重なっていく。
そこに、仲間たちとの絆が加わる。
だから私は、この作品を観終わったとき、
「殺し屋たちがすごかった」
というより、
「この人たちのことをもっと見ていたかった」
という感覚のほうが強かった。
そして、そこに岡田将生さんや玄理さんが加わったことで、
シーズン2では作品の世界がさらに広がった。
ワイルド・スピードのような「仲間と一緒に戦う面白さ」。
ミッション:インポッシブルのような「次に何が起こるかわからないスリル」。
そして韓国ドラマらしい、過去と現在を行き来しながら人物を掘り下げていく構成。
それらが全部組み合わさっているから、
「あと1話だけ」
が止まらなくなる。
『殺し屋たちの店』は、派手なアクションが好きな人だけではなく、
「物語が進むにつれて、登場人物の見え方が変わっていく作品が好き」
という人にも、ぜひ観てほしいドラマです。
そして、もしシーズン1を観ている途中で、
「ジンマンって結局、何者なの?」
と思っているなら――
その疑問を抱えたまま、ぜひシーズン2まで観てみてほしい。
たぶん、最後まで観終わった頃には、
最初に見ていたジンマンとは少し違う人物に見えているはずです。



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